営業企画は数字の分析で営業チームを支える参謀役|向き不向きとなり方
公開: 2026-08-12/更新: 2026-08-21・運営・編集: オルグロー株式会社
この記事の要点
- 売上データの分析・販売施策の立案・会議資料の作成で営業チームを支える内勤職。現場と経営の間に立つ参謀役にあたります
- 数字から理由を考えるのが好きな人に向き、お客さまと直接話す手応えが欲しい人や地道なデータ整備が苦痛な人には不向きです
- 中途では営業経験者が優先されやすく、営業か営業事務で現場を1〜3年経験してから移るか、アシスタント求人から入るのが現実的です
営業企画・営業事務寄りとはどんな仕事?
営業企画とは、売上データの分析・販売施策の立案・会議資料の作成などで営業チームを頭脳面から支える仕事です。現場と経営の間に立つ参謀役にあたります。
営業企画・営業事務寄りの仕事内容は?
| 売上データの集計・分析 | 日々の実績を集計し、好調・不調の要因を数字の動きから読み解いて仮説を立てます |
|---|---|
| 販売施策・キャンペーンの企画 | 分析に基づいて打ち手を立案し、実施後の効果検証まで一貫して担います |
| 会議資料・報告資料の作成 | 営業会議や経営層向けに、実績と計画をひと目で伝わる資料にまとめ上げます |
| 営業ツールの整備 | 提案書のひな型や価格表を管理・更新し、現場が使いやすい形へ改善し続けます |
| 目標設定・予算配分の補助 | エリア別・担当別の目標を調整し、進捗を誰もが見える形に整えて共有します |
| 現場へのヒアリング | 営業担当から現場の実感を聞き取り、数字とのずれを埋めて施策の精度を高めます |
営業企画・営業事務寄りの1日の流れは?
| 9:00 | 始業。前日までの売上実績を集計し、目標との差と気になる動きを確認します。異変があれば早めに関係者へ一報を入れます |
|---|---|
| 9:30 | 営業部門の朝会に同席。現場の肌感覚を聞き、数字とのずれがないか照らし合わせます。数字だけではわからない背景がここで拾えます |
| 10:00 | 分析作業。不調エリアの要因を掘り下げ、データを切り口を変えて眺めながら仮説をメモにまとめていきます |
| 12:00 | 昼休憩。内勤中心のため時間は安定して取りやすいです |
| 13:00 | 営業会議用の資料づくり。実績・要因・打ち手の3点を、忙しい営業でも数分で理解できる構成に整理します |
| 14:30 | 営業担当から依頼された顧客別の実績データを抽出して渡します。こうした日々の小さな依頼への対応が、現場との信頼関係を支えます |
| 15:00 | キャンペーン施策の打ち合わせ。営業リーダーと実施時期や条件を詰め、現場が動きやすい形に落とし込みます |
| 16:30 | 前月に実施した施策の効果検証。狙いどおり動いた数字とそうでない数字を切り分け、次の施策への学びとしてまとめます |
| 17:00 | 価格表や提案書ひな型の更新、営業から依頼されたデータ抽出を済ませ、翌日の段取りを確認して退社します |
※職場によって差があります。よくある1日のイメージです。
営業企画・営業事務寄りに向いている人・向いていない人は?
向いている人
- 売場やシフトの数字を見て「なぜこうなったか」を考えるのが好きで、要因の仮説を立てて確かめる作業に没頭できるタイプ
- 表計算での集計や資料づくりが得意で、周囲から頼られることが多い。散らかった情報をわかりやすく整理することに快感がある
- 前線で売るより、作戦を立てる側でチームに貢献したい。自分の施策で現場が動き、数字が変わる瞬間に最大のやりがいを感じる
向いていない可能性がある人
- お客さまと直接話す手応えがないと物足りない。感謝の言葉を直接受け取れない裏方の立ち位置では、やりがいを見失いやすいタイプ
- 地道なデータ整備や資料修正に長い時間を使うのはつらい。華やかな企画立案の裏にある泥臭い作業の比率の高さに耐えにくい
- 自分の企画が現場に受け入れられず修正が続く状況で、すぐに心が折れてしまう。粘り強い合意形成が苦手なタイプ
「分析の専門知識がないから無理」と感じる必要はありません。営業企画の分析はExcelの集計が中心で、統計の高度な手法は入口では不要です。数字が苦手でも、現場で「売れた理由・売れない理由」を考え続けた経験があれば、道具の使い方は入社後の実務で十分に追いつけます。たとえば「雨の日は客足が落ちるのに、あの商品だけは売れた。なぜか」と考えた経験は、そのまま分析の入口です。専門用語やツールの名前に気後れして応募をためらうより、考える習慣の有無で自分の適性を判断してみてください。
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営業企画・営業事務寄りと営業事務の違いは?
| 営業企画・営業事務寄り | 営業事務 | |
|---|---|---|
| 主な仕事 | 売上分析・施策立案・会議資料など戦略側の支援 | 受発注処理・書類作成など日々の実務処理 |
| 成果の測られ方 | 施策の効果や、分析・資料の質で評価される | 処理の正確さ・速さ・抜け漏れのなさで評価される |
| 向いている人 | 数字から理由と打ち手を考えるのが好きな人 | 決まった業務を確実に積み重ねるのが得意な人 |
| 未経験の入りやすさ | 営業経験者が優先されやすく、入口はやや狭い | 事務未経験可の求人もあり、比較的入りやすい |
未経験からのルートは?前職別の入り方
営業職から
商談の現場を知っていることが最大の武器です。「現場に響く施策を作れる人材」として評価され、自分の工夫で数字を動かした経験が選考の中心材料になります。入社後はまず担当領域の実績集計とレポート作成から始まり、現場感覚を数字の言葉に翻訳する役割を任されていきます。商談で聞いた顧客の生の声を施策に織り込めることが、営業出身の企画担当ならではの強みです。
営業事務から
受発注データや売上資料を日常的に扱ってきた経験は、集計・分析業務への最短の足がかりです。ピボットテーブルなどの集計スキルを示せると評価が上がります。入社後はデータ整備と定例資料の作成から始まり、数字の背景を営業に質問しながら、徐々に分析と提案へ役割を広げます。同じ社内での異動なら、扱ってきたデータの構造を知っている分だけ立ち上がりはさらに速くなります。
販売・店舗運営から
売場の数字を見て陳列や発注を変え、結果を出した経験は「小さな営業企画の実践」として評価されます。店舗全体やシフトの管理経験があればさらに有利です。入社後は自社の商流とデータの構造を覚えることから始まり、現場目線の仮説力を武器に施策づくりへ関わっていきます。「本部の施策を受け取る側」だった経験は、現場が動きやすい施策を設計するうえで貴重な羅針盤になります。
未経験から営業企画・営業事務寄りになるには?
- 1
Excelの集計力を一段深める
ピボットテーブルとVLOOKUPが使えると、営業企画アシスタント求人の応募条件を満たしやすくなります。独学でも実務レベルに到達できる範囲なので、書籍や学習サイトで手を動かしながら覚え、可能なら今の仕事の集計を自分で効率化して実績にしてしまいましょう
- 2
まず営業か営業事務で現場を知る
営業企画は現場理解が武器になる職種です。営業経験1〜3年からの社内異動や転職が最も一般的な経路で、遠回りに見えて確実な道です。営業として働きながら数字の分析や資料づくりを買って出ておくと、異動願いにも転職の職務経歴書にも書ける実績になります
- 3
数字で改善した経験を言語化する
売場改善や在庫削減、シフトの最適化など「数字を見て動いた」経験は、職種未経験でも評価される材料です。何の数字を見て、どんな仮説を立て、何を変えて、結果がどうなったか——この流れで語れるように整理すると、企画職としての素質を具体的に示せます
求人票はどこを見ればいい?
- 業務内容の比率——「営業企画」の求人名でも、実態が受発注処理中心の営業事務に近い場合があります。分析・企画業務の具体的な記載があるか、1週間の時間配分はどうかを面接で確認しましょう
- 応募条件の営業経験の要否——「営業経験必須」か「未経験可(アシスタント)」かで、入るためのルートがまったく変わります。自分の経歴に合う入口を見極めてから応募先を絞り込みましょう
- 使用ツールの記載——Excelのみか、BIツールや営業支援システムまで使うか。身につくスキルの幅が変わり、その後の市場価値とキャリアの広がりにも直結する重要な確認ポイントです
- どの会議体に関わるか——経営会議向けの資料まで作る職場は負荷が高い分、事業全体を見る経験が積めます。役割の範囲と期待される成果物を面接で確認すると、成長環境かどうか判断できます
収入・働き方の傾向は?
内勤・土日休みの求人が中心で、働き方は安定的な傾向です。営業の最前線に比べて成果給は小さめですが、事業企画やマーケティングへ進む土台になる、キャリアの広がりが魅力です。決算期や大型施策の前は資料作成が集中し、忙しさに波が出やすい点は知っておきましょう。数字で語る力は職種を越えて通用するため、経験を積むほど転職市場での選択肢が広がる仕事です。また、営業現場との信頼関係が仕事のしやすさを大きく左右する職種でもあります。現場に足を運んで声を聞く企画担当は施策への協力を得やすく、机上だけで作った施策は動いてもらえないことも珍しくありません。分析力と同じくらい、現場との対話を厭わない姿勢が評価される仕事です。
賃金・労働時間などの公的な統計は、厚生労働省の職業情報提供サイトjob tag ↗で「営業企画・営業事務寄り」を検索すると確認できます。
この先のキャリアパスは?
営業企画→事業企画へ。「現場が分かる企画職」への登竜門。
営業企画・営業事務寄りの求人イメージ
※実在の企業・求人ではなく、市場でよく見られる募集内容のサンプルです。
営業企画アシスタント/データ分析から
人材サービス企業(従業員400名)
給与例月給24万〜28万円
勤務地例東京
よくある質問
未経験からいきなり営業企画になれますか?
中途採用では営業経験者が優先される傾向が強い職種です。現実的なのは、営業か営業事務で1〜3年現場を経験してから社内異動や転職で移る経路、または「営業企画アシスタント」求人でデータ集計から入る経路の2つです。急がば回れで現場を踏むほうが、結果的に企画職への到達は早くなります。
営業企画と営業事務の違いは何ですか?
営業事務が受発注や書類作成など「日々の実務処理」を担うのに対し、営業企画は数字の分析や施策の立案など「戦略側の支援」を担います。実際には両方を兼ねる求人も多く、求人名だけでは実態がわかりません。業務内容の内訳と1週間の時間配分を、求人票と面接で個別に確認するのが確実です。
営業企画に向いていない人は?
お客さまと直接話して感謝される手応えが何より大事な人、コツコツしたデータ整備や資料の修正作業が苦痛な人、自分の案が現場に否定される場面に耐えられない人には不向きな面があります。対話の手応えを求めるなら、顧客と接しながら改善も考えられるルート営業やカスタマーサクセスが合うかもしれません。
営業企画に必要なスキルは何ですか?
第一にExcelでの集計・分析力、第二に結論をわかりやすくまとめる資料作成力、第三に現場の営業に納得して動いてもらう調整力です。資格よりも「数字を根拠に人を動かした経験」が評価される職種です。前職の規模を問わず、数字で語れる改善経験を持っているかどうかが分かれ目になります。
何歳まで目指せますか?
求人で年齢制限を設けることは法律で原則禁止されています。営業企画は現場経験の厚みが価値になる職種のため、営業や店舗運営を長く経験した人が30代・40代で移る例はむしろ自然な流れです。年齢よりも、現場を数字で語れるか、施策として提案できるかが採用の判断軸になります。
営業企画からのキャリアはどう広がりますか?
数字で事業を動かす経験は汎用性が高く、事業企画・マーケティング・経営企画へ進む王道のルートがあります。営業現場に戻ってマネジメント職に就く道や、データ分析を深めて専門職化する道もあります。「現場がわかる企画職」は多くの会社で不足しており、経験を積むほど市場価値が高まる職種です。
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